パイロン を 合計 5 回。 パイロンヒット減少が生み出した激戦

【地図ウォッチ】 第200回:自作GPS・QZSSロボットカーが集結、衛星航法による自律走行技を競う

パイロン を 合計 5 回

c RedbullContentPool 初戦であるラウンド・オブ14での敗退という最悪の展開を辛くも脱した室屋選手。 逆に、マルティン・ソンカ選手 チェコ のまさかの敗退で、ほとんど「理論上の可能性」に過ぎなかった年間チャンピオンの可能性がぐっと現実味を帯びてきた。 この時点での状況を整理してみよう。 室屋選手の点数は55点で3位だ。 左からソンカ選手、室屋選手、ホール選手。 ランキング首位のソンカ選手が敗退したことで、レースの行方はガラッと変わった c RedbullContentPool これまでの首位だったソンカ選手は、予選終了時点で67点。 しかしラウンド・オブ14で敗退、タイムも低く13位にとどまったため、本戦での獲得ポイントはわずか1点で68点になった。 室屋選手が6位になれば13点を獲得して合計68点になり、ソンカ選手と同点。 この場合は優勝回数で比較するので、2回優勝の室屋選手がソンカ選手より上の順位になる。 つまり、6位以上がソンカ選手を上回る条件だ。 本戦に詰めかけた観客は6万人。 台風前の夏空に熱気は最高潮 c Akira Uekawa 一方、年間ポイント2位のマット・ホール選手も、ラウンド・オブ8に進出している。 ホール選手のポイントは61点で、室屋選手の点差は6点だ。 室屋選手が優勝した場合の獲得点数は25点で合計80点。 ホール選手が4位なら18点獲得で合計79点なので、1点差で室屋選手がチャンピオンになる。 しかしホール選手が3位なら20点獲得して合計81点で、ホール選手がチャンピオンになる。 いずれにせよラウンド・オブ8を勝ち抜けば、室屋選手とホール選手のどちらもチャンピオンの可能性がある。 ラウンド・オブ14のあとの1時間の休憩時間、観客は千葉市消防局や海上自衛隊のパフォーマンスを楽しみながら、最後の戦いへと興奮を高めていった。 海上自衛隊のUS-2救難飛行艇が目前で離着水。 通常は見ることができない光景で、観客の度肝を抜いた c Akira Uekawa• 千葉市消防局「おおとり」は「千葉市の守護神」ぶりをアピール c Akira Uekawa• 海上自衛隊「ホワイトアローズ」はエアレース機と同じプロペラ機で、軽快な編隊飛行を披露 c Akira Uekawa 制限速度まで0. 3ノット、渾身ダッシュで2回戦突破 後に千葉県に大きな被害をもたらすこととなった台風15号が接近してはいるが、この時点で強風はない。 ラウンド・オブ8の前にスコールのような強い通り雨が降り、少しだけ会場を冷やしたがすぐに夏の強い日差しが戻った。 ラウンド・オブ8の1組目、先攻はベン・マーフィー選手 イギリス。 ラウンド・オブ14でも最初にフライトしたマーフィー選手だったが、今度はゲート3でパイロンヒット、ゲート9でインコレクト・レベル ゲートを斜めに通過 と5秒のペナルティを加算されて、1分4. 248秒になってしまった。 後攻のピート・マクロード選手 カナダ はペナルティを取られなければよいから、58. 369秒とやや遅めのタイムながらノーペナルティで勝ち進んだ。 マーフィー選手、いきなりのパイロンヒットで勝利を逃した c RedbullContentPool 2組目の先攻、室屋選手は190. 7ノットの高速でスタートを切った。 191ノット以上で失格なので、ギリギリの速度だ。 ノーペナルティでマクロード選手より0. 5秒速い57. 895秒を記録し、対戦相手のフランソワ・ルボット選手 フランス にプレッシャーをかける。 敗者復活した室屋選手は心機一転。 ノーペナルティでプレッシャーを掛ける c Akira Uekawa ルボット選手は室屋選手と互角のタイムで飛行したが、ゲート8を通過する際に機体を左右にばたつかせ、インコレクト・レベルのペナルティ。 さらにゲート10でパイロンヒットしてしまい、5秒のペナルティで室屋選手に敗退した。 ルボット選手は室屋選手と互角のタイムだったが、ペナルティで勝負を逃した c Akira Uekawa 会場の熱気と台風、勝負を分けたゲート2の戦い ルボット選手が2つのペナルティを取られたゲート8とゲート10は、実はスタート直後に通過するゲート2と同じ場所だ。 千葉大会のコースは同じコースを1往復半するため、ゲート2を2回目に通過するときゲート8、3回目はゲート10と呼ぶ。 台風のため南風が入るレーストラックで、このゲート2の風下は幕張海浜公園のほぼ中央だ。 また最初のマーフィー選手はゲート2の次のゲート3と、ゲート8の次のゲート9でペナルティを冒している。 ゲート2 8 を通過するときにコースが乱れれば、次のゲート通過に影響するだろう。 ラウンド・オブ8の最中、幕張海浜公園の上空には大きな積雲が現れては消えていた。 雨で気温が下がったあと、広い公園に強い日差しが入れば、そこに上昇気流が起き風が変化する。 台風の風と強い日差し、もしかしたら6万人の観客が生み出す熱が、ゲート2の周囲の風を変化させていたのかもしれない。 千葉大会のコースは1列のパイロンを1往復半する。 上から順にゲート1、2、3だが、下で折り返してゲート7、8、9、、さらに折り返して9、10、11の順になる。 ゲート2が絶妙な位置にあるため、勝負を分けるポイントになった c RedbullContentPool 続く3組目以降は、59秒前後の遅めのタイムが続いた。 3組目はニコラス・イワノフ選手 フランス にカービー・チャンブリス選手 アメリカ が勝利。 4組目は先に飛んだミカ・ブラジョー選手 フランス がまたしてもゲート9でオーバーGのペナルティ。 後攻のホール選手は難なくノーペナルティで飛び切って勝ち抜けた。 風の変化への対応が勝負を分けるレッドブル・エアレース。 室屋選手とホール選手は悪魔の手を逃れ、歴史に残る最終決戦へと歩を進めた。 メディアセンターから見た、会場上空の雲。 生成と消滅を繰り返す雲は、変化する上昇気流の存在を示す 撮影:大貫剛 ホール選手が年間チャンピオンに王手 決勝戦のファイナル4に残った4人の選手のうち室屋選手、ホール選手、マクロード選手は2009年デビューの同期組。 一方、チャンブリス選手は2003年のレッドブル・エアレース開始から全シーズンに出場した唯一のベテランだ。 冒頭にも書いたが、室屋選手とホール選手が揃ってファイナル4に残った場合、室屋選手が年間チャンピオンになるパターンは1つだけ。 室屋選手が1位で、ホール選手が4位になった場合だ。 ファイナル4は4名の選手が順に飛び、タイムで順位を決める。 1人目はマクロード選手だったが、なんといきなりゲート2でパイロンヒット。 そしてゲート8でインコレクト・レベルの判定を受け、5秒ものペナルティを受けてしまった。 記録は1分4. 028秒。 これではホール選手は、よほどの大失敗をしなければマクロード選手より下になることはない。 ホール選手の年間チャンピオンは、かなり確実になってしまった。 マクロード選手は最後のレースで痛恨のパイロンヒット c Akira Uekawa 逆に言えば、ホール選手は3位を狙ってノーペナルティの飛行をすればよく、千葉大会での優勝を無理に狙う必要がない。 室屋選手が千葉大会で優勝できる可能性はむしろ高まったとも言える。 2人の王者、最高のフライトでエアレースに終止符 室屋選手の飛行順は2番目だ。 11年間のエアレース人生の集大成とも言える最後のフライトは、58. 630秒でノーペナルティ。 数字だけ見ればラウンド・オブ8より遅いが、台風の接近で徐々に風が強くなっていることを考えれば充分に速いタイムだ。 ラウンド・オブ14で消えるという悪夢から這い上がり、最後の舞台を完璧に終えた室屋選手は、感謝の言葉を無線で送信してレースエリアを後にした。 完璧な飛行でエアレースを終えた室屋選手。 感謝の言葉を無線で送った c Akira Uekawa 3人目のチャンブリス選手もノーペナルティの59. 601秒で、すべてのレッドブル・エアレースに参加し続けたベテランは最終戦のファイナル4までフル出場を果たした。 そしてついにその時が来た。 レッドブル・エアレース最後の年、最後の大会のファイナル4の最後のフライトの栄誉を得たのは、ホール選手。 強くなる風の中で、ややふらついて見えるような場面もあったが確実にゲートを通過し、ノーペナルティでゴールゲートを通過した瞬間、レッドブル・エアレースと銘打たれたすべてのレースが終了した。 タイムは1分0. 052秒で、狙い通りの3位。 コックピットで順位を聞いたホール選手は、勝利の雄叫びを上げた。 ホール選手の年間チャンピオンは初だ。 これが本当のラストフライト。 ホール選手は確実にチャンピオンを獲得できる3位狙いのフライトを見事に飛び切った c Akira Uekawa 2019年レッドブル・エアレース最終戦。 千葉大会の優勝は室屋選手、年間チャンピオンはホール選手と、2009年同期デビューの2人が、栄冠を分かち合う結果になった。 台風接近で中止も危惧された中、時間繰り上げでファイナル4まで決行。 ラウンド・オブ14からの「最速の敗者」での室屋選手の復活、チャンピオンだったソンカ選手の敗退。 レッドブル・エアレースのファンの伝説になる、歴史的な大会が幕を下ろした。 ホール選手は2大会連続優勝で、初の年間チャンピオン。 そしてレッドブル・エアレース最後のチャンピオンになった c RedbullContentPool• 室屋選手は千葉大会5回中3大会で優勝、今シーズンは4大会中3大会で優勝。 予めご了承ください。 連載一覧 第3回 第2回 第1回 関連記事•

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レッドブルエアレース最終戦 2019年千葉大会(3) 地獄脱出、空気が一変したラウンド・オブ8

パイロン を 合計 5 回

中央の大パイロンは5点、その他の小パイロンは1点。 1つのパイロンに複数の輪が入った場合、上にある輪のみが有効。 大パイロンを中心に縦横斜め1列のパイロンを獲得するとハットトリックとなりその時点で勝利。 競技フィールドは走行ゾーンとフリーゾーンに分かれている。 2つのゾーンの間は高さ30cmの柵で区切られているが、1箇所のみ幅60cmの隙間がある。 マシンがフリーゾーンに接地している時、パイロンの上空は進入禁止。 これまではラグビーボール、箱、バレーボール、フリスビーなど、決められた得点物を用いて競技を行っていたが、このテクノカウボーイでは各チームが輪を自作した。 パイロンに輪となって入っていれば良いため、手錠型、網、プロペラ、果ては投擲後に輪になるテープなど様々なアイディアが出てきた。 この自作得点物は1997年「花開蝶来」、1998年「生命上陸」、さらに1年おいて2000年「ミレニアム・メッセージ」と続いた。 アイディアの幅が広がった一方で、得点物を大量生産しなければならないため製作量が増え、生産管理が重要となったと言える。 特にこの年のルールでは赤ゾーン用と青ゾーン用、両方の色の輪を用意しなければならなかったため、凝った輪を採用した所は大変だっただろう。 同様に赤青それぞれの得点物が必要になったのは19年後の2015年「輪花繚乱」。 これもまた輪投げ競技だった。 パイロンを縦横斜めのビンゴで獲得するとVゴールになるが、呼称はビンゴではなくハットトリック。 違和感ありありだが、1993年にJリーグが開幕しサッカーの人気と知名度が上がっていたのにかこつけたのだろう。 この年の地区大会から技術賞が初登場。 全国大会ではこれまでもあったが、地区大会でも設定されたのはこの年から。 昨年登場したデザイン賞はなぜか無くなり、復活するのは2年後の1998年「生命上陸」。 司会・実況にはついにタージンが正式就任。 司会進行も大会実況も全部お任せ。 超絶スムーズ。 ゲスト審査員は元プロ野球オリックス ブルーウェーブでタレントとして活動していたパンチ佐藤。 熱いコメントで大会を盛り上げてくれていた。 神戸B ガガーリンにパンチ佐藤賞を出したという情報もあるが事実関係は不明。 近畿大会は明石が2台とも圧倒的な強さで近畿大会を勝ち上がり近畿大会初の同校決勝を実現して初優勝で2年連続の全国大会へ。 全国大会に出場した明石 HUNTERはまたしても決勝まで進み、Star Kingに続く近畿勢2度目の準優勝となった。 準優勝ではあるものの試合内容は文字通りの大接戦で、優勝してもおかしくない非常に惜しい試合だった。 この次に近畿勢が全国決勝まで進むのは実に10年後である(2006年「大運動会」の和歌山 ウメタロウ)。 近畿大会準優勝のBOLAもまた強力なマシンで、しかも輪のアイディアはロボコン大賞マシンと被っていた。 今年はまさに明石の年だった。 舞鶴は推薦で2年連続3回目の全国。 更に近畿大会と全国大会の両方で技術賞を獲得した。 神戸も推薦で3年連続3回目の全国出場となった。 大会放送でも全国常連扱いされていたが初期黄金時代は来年から2年休み。 熊野(近大)は今年もトリッキーなマシンを出してきた。 しかも2台とも。 初の全国は2年後だが、今年はアイディア賞を獲得しどんどん魅せてくれるようになってきた。 近畿大会出場マシン 舞鶴A ~輪舞~ アイディア、技術、美しさ、そして運も兼ね備えた初期舞鶴の傑作マシン。 プロペラが付いた輪を竹とんぼのように飛ばしパイロンに入れるという運要素が強い方法なのに、近畿大会でパイロン獲得に成功してしまっている。 輪が回りながらパイロンに入る瞬間は見事の一言。 プロペラはスチロール断熱材を削ったもので、輪の外周に3枚取り付けている。 装填した輪を取り出す機構も凝っており、この点も評価されての技術賞だろう。 横向きに装填した輪の内側に窄めた爪を通して広げキャッチ。 この爪を横にスライドさせつつ斜め上に向け、そのまま回転させてプロペラの輪を飛ばす。 飛び立つタイミングは爪を閉じる事で制御している。 フリーゾーンへの侵入方法は橋による分離型。 近畿大会1回戦で速攻型の明石B BOLAに当たってしまったが、相手がハットトリックする目前で2投目が小パイロンに吸い込まれていき会場は大きく沸いた。 残り時間全てを使って大パイロンを狙うも、残弾全て惜しくも外れ1-6で敗退。 作った本人達はアイディア賞狙いだったらしいが、目論見は外れ技術賞を獲得。 アイディア賞候補には熊野Bのスカーレットニードルが居たし、デザイン賞もないし技術賞は妥当だったかもしれない。 推薦で全国大会に出場。 全国大会は1回戦で岐阜 白龍狙撃手と対戦。 取込、発射のプロセスはかなりスムーズに改良されており、小パイロン目がけて3発ほど発射したが、スピードのある相手にハットトリックを決められ敗退。 近畿大会と全国大会の両方で技術賞を獲得。 明石A Hunter(優勝) 鬼のような戦闘力で全国優勝に目前まで迫った明石のスーパーレジェンド。 どれくらい目前かというと、輪の発射が後0. 2秒早ければ優勝していたくらい。 高速な足回り、素早く稼働し正確な撃ち出し機構、4重の同心円で取り合いに強い輪。 これに訓練された操縦者も付いているんだからもう止められない。 近畿大会も全国大会も、勝利は全てハットトリックだった。 マシンは縦に細長い形をしており、柵の隙間をすり抜けてフリーゾーンに入ると転倒防止兼パイロンとの距離決め用のガイドを左右に展開する。 輪を装填した発射機構は全体が上下にスライドするようになっており、高さを調節して大小パイロンに対応する。 移動中も昇降可能なので素早く次のパイロンを狙える。 また発射機構を含むリフト全体がヨー軸回転して射出方向を調整することもできる。 発射はローラー式。 輪は4重の同心円で、真ん中の輪には内側に粘着テープが貼り付けられている。 このテープがパイロンに貼り付く事で頂上を確保する。 これは単なるおまけギミックではなく、実試合で幾度と無く威力を発揮し勝利へと導くポイントになっている。 近畿大会1回戦は奈良A 火羽暴威を相手にハットトリック勝ち。 2回戦は舞鶴A ~輪舞~と対戦。 相手が撃ち始めるよりも先にハットトリックを達成し勝利。 準決勝の相手は大阪A 大漁丸・あゆ-改-。 どちらも柵の隙間を通るタイプだが、隙間でかち合った際に手を振って相手に道を譲る紳士プレイ。 余裕の表れか。 先に大パイロンを取られたものの、小パイロンを2つ獲得した後に大パイロンの上から連続で撃ちまくり相手より上の高さまで輪を積み上げてねじ伏せた。 決勝は近畿大会初の同校対決。 あわやBOLAにハットトリックを決められかけたが、寸前で相手の小パイロンを取り返して防いだ。 その際に一番小さな輪が粘着テープでパイロンの先端にうまく引っかかった。 その後は相手の取ったパイロンを全て奪い返して逆転勝ち。 近畿大会初優勝を成し遂げた。 全国大会は地区優勝シードで2回戦から。 相手は宮城 ひちきくん梅雨まさっかり。 3投ストレートでハットトリックを決め勝利。 準々決勝の対戦相手の釧路 サロルーンチカップは似たようなタイプのマシン。 最初の小パイロンから撃ち合い取り合いになり互いに3回取り返した末にHunterがそのパイロンを獲得。 次の大パイロンでも2回取り返し合い、これもHunterの勝ち。 真ん中の輪の粘着テープがパイロンに貼り付いて、上から何度も降り注いだ相手の輪にも落とされず最上段をキープした。 その隙に3つ目のパイロンも獲得しハットトリック勝利。 準決勝は佐世保 右左のキリン君と対戦。 佐世保の輪は筒状で、一度パイロンを取られるとHunterは取り返せない。 よって真っ先に大パイロンの攻防に。 相手が狙いに時間がかかっている隙に大パイロン獲得に成功。 しかもまた粘着テープでパイロン先端に貼り付き、またしても相手の輪を完全に防いだ。 佐世保はそれでも大パイロンを狙うしかないが、その間にHunterはハットトリックを決めた。 ついに決勝、徳山 午前10時と対決。 どちらも柵の隙間を通り抜けるタイプで、フリーゾーンへの侵入はHunterがリード。 小パイロンは先に取られるがすぐに取り返して次の大パイロンは先に獲得。 素早く最後の小パイロンに向かい輪を発射したが、パイロンに入る0. 2秒前に徳山が大パイロンを取り返した。 すぐさま大パイロンに戻って取り返すが、その1秒前に3つ目の小パイロンも取り返されてまたもハットトリックならず。 3つ目の小パイロンを取り返しにかかるがここでアクシデントが。 Hunterの足回りに自分の輪が絡んでしまい身動きが取れなくなってしまった。 これを外している間に徳山にもう1つの小パイロンと大パイロンを取り返されてハットトリックを決められた。 どちらも粘着テープで貼り付いていたが、径の大きな徳山の輪がうまく斜めにかかって上を取った。 ロボコン史に残る一進一退ギリギリの白熱した決勝戦。 どちらが優勝してもおかしくなかった事は誰の目にも明らかだった。 2017年まで静態保存されていたが、動くよう復旧されている模様。 こちらは近畿大会優勝が目の前だった。 ボーラとは紐の両端に錘を付けた狩猟用具で、投げつけると獣の足に絡みつく。 BOLAはこれを見事に体現した。 輪は両端に磁石が付いたマジックテープで、装填状態では輪になっていないただの横に長いベルト。 これをパイロンの横から投げるとマジックがくっつき後から輪になるという独創的なアイディアだ。 両端の磁石は2本のアームで保持する役割と、飛ばす時の錘の役割がある。 投げたベルトがパイロンに当たれば輪になるので狙いが非常に簡単で素早くパイロンを獲得する事が出来る。 ただし車高は低く、高さ勝負になると取り返せない。 また装填数が少ないのも弱点。 発射時の前後の位置調整は影響が少ないので、車輪はカニ歩き方向に付いている。 マシンは分離型で橋を架けて柵を越えるのだが、親機の下の台座が柵の所で傾いてそのままスロープになる構造になっている。 マシン名はBOLAだけで表示される事もあったが、近畿大会映像では発音記号付きの事が多かった。 近畿大会1回戦の相手は舞鶴B トレジャーハンター。 アイディアマシン同士の対決だ。 小パイロンと大パイロンを獲得しハットトリックに迫るが、相手が小パイロンを獲得しハットトリックならず。 プロペラが横に広がっている舞鶴Bの輪はBOLAの輪には非常に相性が悪く、小パイロンは取り返せなかった。 それでも得点で勝利。 2回戦は熊野B スカーレットニードルと対戦。 輪のアイディア的には相性は悪かったが、それより早くハットトリックを決めて勝利。 準決勝でも奈良B Unityが柵越え後にトラブっている間にハットトリック勝ち。 決勝の相手は同校、明石A Hunter。 Hunterチームは決勝でやりたいと思っていたそうだが、BOLAチームは「めちゃめちゃしたくなかった」と発言。 互いをよく知っているが故、接戦になれば高さでHunter有利なのは分かっていた。 速攻で決めるべく、相手が1つ目のパイロンを取る前にハットトリックリーチまで侵攻し最後の1投。 しかしこれを外してしまう。 位置を調整している間にHunterに小パイロンを取り返されたため、別の1列でのハットトリックを狙うことに。 しかし残弾足りず、Hunterがハットトリックを決めた。 明石は近畿大会2年連続準優勝。 投げた紐が後から輪になるというアイディアはロボコン大賞の大島商船 やぶさめくんと同じ。 大賞の理由には馬のような柵越えも含めたトータルコンセプトが大きかったので同列には語れないが、大賞理由の1つと同じアイディアという点では高く評価されるべきマシンだろう。 HunterとBOLAは2000年頃に直接見る機会があったが、どちらもめちゃくちゃよくできていて、全ての機構が洗練されていた。 奈良A 火羽暴威 縦型スターキング、というとあまりよろしくないかもしれないが、これで奈良は3年連続回転体から物を撃ち出すというアイディアで来たことになる。 カラフルな3つの十字アームが縦に回転し、先端から手錠型の輪が発射される。 アームの先端には電磁石が、輪には磁石が付いており、磁力で取り付けられている。 電磁石に電流を流すと反発力が発生し輪が外れ飛んでいく。 各アーム個別に電磁石を制御するため、回転アームの軸と本体は12個のスリップリングで接続されていることになる。 手錠型の輪の先端にはマジックテープが付いており、両者がくっついて輪の状態を保持する。 フリーゾーンへの侵入方法は橋型。 マシン名は電子制御工学科と機械工学科の両方の学生によるチームであることからきている。 シードで2回戦から登場。 相手は疫病神の神戸B ガガーリン。 取り憑かれてしまったUnityは輪の発射タイミングの調整がうまくいかず思う方向に飛ばないだけでなく、途中からは作動しなくなってしまった。 延長でも動作せず再試合に。 再試合では嘘のように正常に動作し、輪の発射と得点に成功。 小パイロンを2つ獲得し2-0で勝利。 ジャンケンまでは引きずり込まれなかった。 準決勝の明石B BOLA戦では柵越えの後、マシンに橋が引っかかってしまい上手く動けない間にハットトリックを決められ敗退。 和歌山A Fireengine 先端が破れたニット帽のような輪っかを撃ち出して得点する。 帽子部分は柔らかいナイロン製で、パイロンの先端を包み込む事で相手の輪を防ぐというアイディア。 輪は3つしか搭載していない模様。 マシン本体の車高は高いがスピードはかなり速い。 車体のアルミフレーム全体は赤マジックで塗られていた。 1回戦では大阪A 大漁丸・あゆ-改-と対戦。 相手が獲得した小パイロンに撃ち出して入ったかと思われだが、輪のナイロン部分がパイロンの先端に被さっており得点は無効。 (ルールではパイロンの先端が上から見えていないと得点にはならない) その後大パイロンに撃ち出したが入らず相手にハットトリックを決められ敗退。 前日に740gオーバーしていたため減量でテストランができず、輪も動きもVTRで紹介されなかった。 試合映像からすると、大パイロン用と小パイロン用の発射機構を2階建てで持っている。 この2階建て機構が重量オーバーの原因か。 大パイロン用の輪は3つだけで、輪の形は大小共に不明。 大会では熊野B スカーレットニードルと対戦。 先に大パイロンに位置取り輪を3連続で発射したがパイロンには入らず。 どうやら大パイロン用の輪は3つしか持っていないらしく小パイロンへ向かった。 しかし輪を発射する事は出来ず、相手も無得点だったため1分間の延長戦へ。 しかしマシンは動かずリタイアを宣言。 この時相手は得点していたため、このリタイアが試合の即停止扱いになったのか、自ら負けを申告したことになったのかは不明。 大阪A 大漁丸・あゆ-改- 4年連続2チーム初戦敗退だった大阪、ついに復活。 5年生チームで1年の時から勝利が無かったがようやく勝利を手にした。 しかも2勝でベスト4。 翌年からは6年連続全国出場で完全復活となる。 約1m四方の四角いアルミフレームに網を張ったものが輪。 輪の赤青塗装はフレームに色づけしている。 これをゴムのカタパルトで撃ち出してパイロンに入れる。 張っている元の網は細かいが、所々をカットし粗くしてパイロンが入るようにしている。 当たり面積が広いため輪が入りやすいのが特長。 輪が入った後に大きく斜めになるので、相手の輪が小さければ高さで有利になる。 代わりに、装填数が少なく、相手の輪が大きいと上から投げられた時に入れられやすいのが欠点。 マシンの土台にはパイロンとの距離を測るためのガイドバーを持つ。 1回戦、和歌山A Fireengineと対戦。 Fireengineも速いマシンだが、これに競り勝つスピードを見せいち早くフリーゾーンに侵入。 ハットトリックを決めて5年ぶりの勝利。 2回戦の相手は神戸A 白龍。 大パイロンをマシンでガードしつつ輪で獲得し、小パイロンにも決めて6-1で勝利。 準決勝では明石A Hunterと対決。 先にパイロンを獲得し、輪の形状では有利かと思われたが、その上から大量に積み上げられ逆転ハットトリック負けを喫した。 大阪B HI-MONOKS メキシカンハットのような大きな段ボール製の輪が特長的。 コーン型の輪でパイロンの最上部を確保しつつ、帽子のつばで相手の輪を防ごうというわけだ。 パイロンに入る部分に切り込みを多数入れて入りやすくしている。 輪の入れ方も独特。 縦長の長方形アルミフレームの天辺に輪を横向きにセットしておき、マシンから切り離されたフレームがパイロンに倒れ込みながら輪が入る。 マシンから分離したフレームはマシン扱いにはならないのでパイロンの上に侵入出来る。 このセットを大小パイロン用に合計3つしか用意していないので、小パイロンのチャンスは2回、大パイロンは1回。 フリーゾーンへは柔らかい板状の橋をかけて入ってくる。 マシン名はメンバー全員の名前の頭文字を並べたもの。 第1試合で神戸B ガガーリンと対決。 大パイロンにフレームを倒すも輪は入らず。 その後トラブルで動かなくなってしまい、両者無得点で延長の末再試合。 再試合ではセッティングをしてスタートゾーンから。 橋を架けてフリーゾーンに入ったところでマシンがバランスを崩し転倒してしまった。 縦に長いマシンなので恐れていた事が起こってしまった。 ガガーリンのペットボトルも当然入らず、また両者無得点でジャンケン勝負に。 あいこが5回も続き、5回目にはHI-MONOKSジャンケン者はやる気を失ってしまっていた。 しかし6回目でようやく勝負がつき、床に崩れ落ちた。 神戸A (全国出場) パイロンに白龍をかけるという誰もが考えるネーミングを何のひねりもなく実行してしまったマシン。 全国に同じ名前が3台はあるかと思われたが運良く完全に被る事はなく、宮城(仙台名取) 小白竜、岐阜 白龍狙撃獣があったくらい。 輪は紙製(おそらく段ボール)で3個のサイズ違いの同心円状。 コンベアでローラーに運び込み、回転をかけて発射する。 ローラーは片側のみ。 マシン上部の発射台は全体がネジ機構で上下に稼働し大パイロン、小パイロンに対応。 マシンは上下の分離式となっており、走行ゾーンとフリーゾーンを隔てている柵に橋をかけて越える。 近畿大会1回戦は熊野A フェイス. Tと対戦。 大パイロンを真っ先に獲得し2:15でハットトリック達成。 2回戦は大阪A 大漁丸・あゆ-改-と。 大阪Bは位置取りで優位に立つため神戸側から大パイロンを狙う。 その間に小パイロンを1つ獲得し、更に大阪Bのマシンの後ろから大パイロンへ発射したが、相手の輪よりも上を取る事は出来なかった。 1-6で敗退。 賞も何もないのに推薦で全国大会進出という珍しいパターン。 全国大会では1回戦の東京 ポイントゲッターをハットトリックで下すも大会放送ではダイジェスト。 2回戦の詫間電波 HIEN戦では柵超えの際に橋から脱輪してしまいそのまま動けず敗退。 全国大会後、何らかのイベントでデモをするために全く同じ機構のミニチュア版も制作された。 大会に出場したオリジナル機とミニチュア機共に両方保存されている。 神戸B 出ました、神戸高専の最高傑作マシン。 ペットボトルロケットで紐状の輪をまとめて飛ばしてハットトリックするというどう考えても成功しないネタキャラなのに異様に強い(運が)。 なんと試合に勝ってしまう(ジャンケンで)。 このマシンと対戦する相手は皆不調に陥ってしまい得点ができなくなってしまい、ジャンケン勝負に引きずり込まれてしまうのだ。 こいつは沼か蟻地獄か。 ペットボトルロケットは水を入れた普通のタイプ。 マシンに搭載した小型のコンプレッサーで加圧し、1mほどのカーテンレールのガイドを通して発射される。 輪は梯子状の紐で、ペットボトルロケットに引っ張られて飛んでいきパイロン上空に展開して一気にハットトリックを達成する。 実験中にどこぞの天井を破壊したという。 マシン本体も異様に凝っていて、足回りにはキャタピラを採用しロケットの発射台を演出。 更にコントローラは操縦桿のような厳ついジョイスティックを2本装備。 マシンコンセプトもしっかり攻めてきている。 水をまき散らす大変迷惑な一発屋。 しかしガガーリンの真の恐ろしさは別にある。 近畿大会1回戦の不運な相手は大阪B HI-MONOKS。 ガガーリンは走行ゾーンの中央に位置取りロケットを発射するも当然というか何というか入らない。 しかし相手もトラブルで得点できず、一応延長になったが事態は変わらず再試合へ。 タージン「ということは、また濡らすんですね?」 会場は爆笑。 再試合で再度ロケットを発射するもやはり失敗。 しかし相手マシンが今度は転倒してしまいジャンケン勝負へ。 放送ナレーション「この2チーム、ジャンケンに至ってもあいこの連続で勝負が付かず、そして6回目!」 なんとガガーリンは勝ってしまった。 会場爆笑。 第2試合は奈良B Unityと対戦。 今回も早々にロケットを発射し得点ゼロ。 呪いの魔の手を相手に伸ばし、相手マシンも発射不調で上手く動かず延長の末またしても再試合に。 会場にはため息混じりの笑い声が響いた。 タージン「どこまでついているんだガガーリンは!」「ガガーリンは運だけだ!」「ガガーリンは再試合の準備を、スタッフは新しいぞうきんを用意して下さい」 再試合では大パイロンに梯子部分がうまく引っかかったが、他の部位が台座に接触していたため得点は無効。 奈良Bがしっかり得点したため奇跡の快進撃もここまで、やっとこさ敗退。 試合の度にフィールドを拭いてくれたスタッフの皆様にはご迷惑をおかけしました(チームメンバーも一緒に拭いてました)。 勝てる要素が無いのに一発勝負を選んだガガーリンはゲスト審査員だったパンチ佐藤氏の心も掴んだようで「ガガーリンに男の生き様を見た」と発言。 それに対しタージンは訳が分からないという表情。 パンチ佐藤賞を獲得したという話もあるのだが正確な情報は不明。 マシンが現存していないのが残念でならない。 熊野A フェイス. T 走行ゾーンから長いアームを伸ばしてパイロン上空に侵入し輪を落とすトリッキー野郎。 しかも小パイロンを1つしか狙わない一発屋。 お前はか! 本体はアルミ製だが、フリーゾーン上空に伸ばすアームはポリスチレン製で伸縮式。 輪を保持する部分のポリスチレンをニクロム線で焼き切ってパイロンに落とす。 だから1回しかシュートできない。 マシン名はマシンの形がTの形をしていることから付けられたが、軽量化をしているうちにIの形になってしまった。 伸縮アーム全体がポリスチレンなので伸ばすと揺れまくって位置取りが滅茶苦茶シビアである。 近畿地区大会では1回戦で神戸A 白龍と対戦。 アームが揺れて位置取りに苦慮している間にハットトリックを決められて敗退した。 熊野B スカーレットニードル(アイディア賞) 2台ともトリッキー野郎なんだから今年の熊野は去年に続いて頭おかしい。 Aチームは小パイロンのみだったが、こっちは大パイロンのみの1発屋。 マシンはサソリのような形をしており、ハサミに相当する部分で大パイロンの台座を左右から掴んで固定。 そこを支点にマシン本体を持ち上げて浮かせる事で大パイロン上空への侵入を可能にする。 サソリの尻尾に相当する部分を大パイロンの上に持っていき、尻尾の先端に保持した輪を真上からシュート。 輪は上下が広がった糸巻きのような形をしており、パイロンの先端に引っかかって相手の追撃を阻止する。 前日テストランでは他チームの度肝を抜いた。 本来はもっとサソリらしい形をしていたらしいが、減量の末かなりあっさりした形になった(それでもサソリっぽくあるが)。 マシン名の元ネタはやっぱり聖闘士星矢からだろうか。 相手に先に大パイロンに付かれたため位置取りが出来なかったが、大パイロンへのシュートに失敗したらさっさと明け渡してくれた。 そこから大パイロンの台座を掴んでマシンを浮かしたが、輪を落とすところまではいかず時間切れ。 相手も無得点だったため1分間の延長戦。 延長戦開始直後に輪を投下し見事大パイロンを捉えて勝利。 2回戦は速攻型の明石B BOLAと対決。 スカーレットニードルが大パイロンを取れば輪の構造上BOLAは取り返せなかったのだが、大パイロンに取り付く前にハットトリックを決められ敗退。 アイディアといい、サソリをモデルにした形といい、ついでにネーミングの語呂の良さもあってアイディア対決のお手本のようなマシン。 全国に出場していればアイディア倒れ賞もあったかもしれないが、久留米 Turbulenzや福井 ドラゴンフライも居たからちょっと難しかったかな。 それでもアイディアのインパクトは近畿大会随一。 記憶に残るべき熊野高専の名機である。

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第8回学生 Summer SKI 大会

パイロン を 合計 5 回

c RedbullContentPool 初戦であるラウンド・オブ14での敗退という最悪の展開を辛くも脱した室屋選手。 逆に、マルティン・ソンカ選手 チェコ のまさかの敗退で、ほとんど「理論上の可能性」に過ぎなかった年間チャンピオンの可能性がぐっと現実味を帯びてきた。 この時点での状況を整理してみよう。 室屋選手の点数は55点で3位だ。 左からソンカ選手、室屋選手、ホール選手。 ランキング首位のソンカ選手が敗退したことで、レースの行方はガラッと変わった c RedbullContentPool これまでの首位だったソンカ選手は、予選終了時点で67点。 しかしラウンド・オブ14で敗退、タイムも低く13位にとどまったため、本戦での獲得ポイントはわずか1点で68点になった。 室屋選手が6位になれば13点を獲得して合計68点になり、ソンカ選手と同点。 この場合は優勝回数で比較するので、2回優勝の室屋選手がソンカ選手より上の順位になる。 つまり、6位以上がソンカ選手を上回る条件だ。 本戦に詰めかけた観客は6万人。 台風前の夏空に熱気は最高潮 c Akira Uekawa 一方、年間ポイント2位のマット・ホール選手も、ラウンド・オブ8に進出している。 ホール選手のポイントは61点で、室屋選手の点差は6点だ。 室屋選手が優勝した場合の獲得点数は25点で合計80点。 ホール選手が4位なら18点獲得で合計79点なので、1点差で室屋選手がチャンピオンになる。 しかしホール選手が3位なら20点獲得して合計81点で、ホール選手がチャンピオンになる。 いずれにせよラウンド・オブ8を勝ち抜けば、室屋選手とホール選手のどちらもチャンピオンの可能性がある。 ラウンド・オブ14のあとの1時間の休憩時間、観客は千葉市消防局や海上自衛隊のパフォーマンスを楽しみながら、最後の戦いへと興奮を高めていった。 海上自衛隊のUS-2救難飛行艇が目前で離着水。 通常は見ることができない光景で、観客の度肝を抜いた c Akira Uekawa• 千葉市消防局「おおとり」は「千葉市の守護神」ぶりをアピール c Akira Uekawa• 海上自衛隊「ホワイトアローズ」はエアレース機と同じプロペラ機で、軽快な編隊飛行を披露 c Akira Uekawa 制限速度まで0. 3ノット、渾身ダッシュで2回戦突破 後に千葉県に大きな被害をもたらすこととなった台風15号が接近してはいるが、この時点で強風はない。 ラウンド・オブ8の前にスコールのような強い通り雨が降り、少しだけ会場を冷やしたがすぐに夏の強い日差しが戻った。 ラウンド・オブ8の1組目、先攻はベン・マーフィー選手 イギリス。 ラウンド・オブ14でも最初にフライトしたマーフィー選手だったが、今度はゲート3でパイロンヒット、ゲート9でインコレクト・レベル ゲートを斜めに通過 と5秒のペナルティを加算されて、1分4. 248秒になってしまった。 後攻のピート・マクロード選手 カナダ はペナルティを取られなければよいから、58. 369秒とやや遅めのタイムながらノーペナルティで勝ち進んだ。 マーフィー選手、いきなりのパイロンヒットで勝利を逃した c RedbullContentPool 2組目の先攻、室屋選手は190. 7ノットの高速でスタートを切った。 191ノット以上で失格なので、ギリギリの速度だ。 ノーペナルティでマクロード選手より0. 5秒速い57. 895秒を記録し、対戦相手のフランソワ・ルボット選手 フランス にプレッシャーをかける。 敗者復活した室屋選手は心機一転。 ノーペナルティでプレッシャーを掛ける c Akira Uekawa ルボット選手は室屋選手と互角のタイムで飛行したが、ゲート8を通過する際に機体を左右にばたつかせ、インコレクト・レベルのペナルティ。 さらにゲート10でパイロンヒットしてしまい、5秒のペナルティで室屋選手に敗退した。 ルボット選手は室屋選手と互角のタイムだったが、ペナルティで勝負を逃した c Akira Uekawa 会場の熱気と台風、勝負を分けたゲート2の戦い ルボット選手が2つのペナルティを取られたゲート8とゲート10は、実はスタート直後に通過するゲート2と同じ場所だ。 千葉大会のコースは同じコースを1往復半するため、ゲート2を2回目に通過するときゲート8、3回目はゲート10と呼ぶ。 台風のため南風が入るレーストラックで、このゲート2の風下は幕張海浜公園のほぼ中央だ。 また最初のマーフィー選手はゲート2の次のゲート3と、ゲート8の次のゲート9でペナルティを冒している。 ゲート2 8 を通過するときにコースが乱れれば、次のゲート通過に影響するだろう。 ラウンド・オブ8の最中、幕張海浜公園の上空には大きな積雲が現れては消えていた。 雨で気温が下がったあと、広い公園に強い日差しが入れば、そこに上昇気流が起き風が変化する。 台風の風と強い日差し、もしかしたら6万人の観客が生み出す熱が、ゲート2の周囲の風を変化させていたのかもしれない。 千葉大会のコースは1列のパイロンを1往復半する。 上から順にゲート1、2、3だが、下で折り返してゲート7、8、9、、さらに折り返して9、10、11の順になる。 ゲート2が絶妙な位置にあるため、勝負を分けるポイントになった c RedbullContentPool 続く3組目以降は、59秒前後の遅めのタイムが続いた。 3組目はニコラス・イワノフ選手 フランス にカービー・チャンブリス選手 アメリカ が勝利。 4組目は先に飛んだミカ・ブラジョー選手 フランス がまたしてもゲート9でオーバーGのペナルティ。 後攻のホール選手は難なくノーペナルティで飛び切って勝ち抜けた。 風の変化への対応が勝負を分けるレッドブル・エアレース。 室屋選手とホール選手は悪魔の手を逃れ、歴史に残る最終決戦へと歩を進めた。 メディアセンターから見た、会場上空の雲。 生成と消滅を繰り返す雲は、変化する上昇気流の存在を示す 撮影:大貫剛 ホール選手が年間チャンピオンに王手 決勝戦のファイナル4に残った4人の選手のうち室屋選手、ホール選手、マクロード選手は2009年デビューの同期組。 一方、チャンブリス選手は2003年のレッドブル・エアレース開始から全シーズンに出場した唯一のベテランだ。 冒頭にも書いたが、室屋選手とホール選手が揃ってファイナル4に残った場合、室屋選手が年間チャンピオンになるパターンは1つだけ。 室屋選手が1位で、ホール選手が4位になった場合だ。 ファイナル4は4名の選手が順に飛び、タイムで順位を決める。 1人目はマクロード選手だったが、なんといきなりゲート2でパイロンヒット。 そしてゲート8でインコレクト・レベルの判定を受け、5秒ものペナルティを受けてしまった。 記録は1分4. 028秒。 これではホール選手は、よほどの大失敗をしなければマクロード選手より下になることはない。 ホール選手の年間チャンピオンは、かなり確実になってしまった。 マクロード選手は最後のレースで痛恨のパイロンヒット c Akira Uekawa 逆に言えば、ホール選手は3位を狙ってノーペナルティの飛行をすればよく、千葉大会での優勝を無理に狙う必要がない。 室屋選手が千葉大会で優勝できる可能性はむしろ高まったとも言える。 2人の王者、最高のフライトでエアレースに終止符 室屋選手の飛行順は2番目だ。 11年間のエアレース人生の集大成とも言える最後のフライトは、58. 630秒でノーペナルティ。 数字だけ見ればラウンド・オブ8より遅いが、台風の接近で徐々に風が強くなっていることを考えれば充分に速いタイムだ。 ラウンド・オブ14で消えるという悪夢から這い上がり、最後の舞台を完璧に終えた室屋選手は、感謝の言葉を無線で送信してレースエリアを後にした。 完璧な飛行でエアレースを終えた室屋選手。 感謝の言葉を無線で送った c Akira Uekawa 3人目のチャンブリス選手もノーペナルティの59. 601秒で、すべてのレッドブル・エアレースに参加し続けたベテランは最終戦のファイナル4までフル出場を果たした。 そしてついにその時が来た。 レッドブル・エアレース最後の年、最後の大会のファイナル4の最後のフライトの栄誉を得たのは、ホール選手。 強くなる風の中で、ややふらついて見えるような場面もあったが確実にゲートを通過し、ノーペナルティでゴールゲートを通過した瞬間、レッドブル・エアレースと銘打たれたすべてのレースが終了した。 タイムは1分0. 052秒で、狙い通りの3位。 コックピットで順位を聞いたホール選手は、勝利の雄叫びを上げた。 ホール選手の年間チャンピオンは初だ。 これが本当のラストフライト。 ホール選手は確実にチャンピオンを獲得できる3位狙いのフライトを見事に飛び切った c Akira Uekawa 2019年レッドブル・エアレース最終戦。 千葉大会の優勝は室屋選手、年間チャンピオンはホール選手と、2009年同期デビューの2人が、栄冠を分かち合う結果になった。 台風接近で中止も危惧された中、時間繰り上げでファイナル4まで決行。 ラウンド・オブ14からの「最速の敗者」での室屋選手の復活、チャンピオンだったソンカ選手の敗退。 レッドブル・エアレースのファンの伝説になる、歴史的な大会が幕を下ろした。 ホール選手は2大会連続優勝で、初の年間チャンピオン。 そしてレッドブル・エアレース最後のチャンピオンになった c RedbullContentPool• 室屋選手は千葉大会5回中3大会で優勝、今シーズンは4大会中3大会で優勝。 予めご了承ください。 連載一覧 第3回 第2回 第1回 関連記事•

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